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住宅ローンと個人信用情報
2023年5月4日住宅ローンを借りるにあたって、まずは金融機関の審査をクリアする必要があります。
審査には、仮審査と本審査の2段階あります。
そして本審査が住宅ローンの正式な申し込みになりますが、申し込みにあたってはまずは審査がクリアできるように環境を整えることが重要といえます。
・個人信用情報とは
住宅ローンの申し込みを行うと、金融機関は申し込んできた人の個人の信用情報の照会をかけます。
個人の信用情報とは、貸金業法に基づき、金融機関が一人の人にお金を貸しすぎないように、引いては破産者の発生の防止のために指定信用情報機関と呼ばれるJICCやCICといった信用情報機関に個人の信用情報が登録されている機関にある情報をいいます。
この信用情報機関に登録される主な情報として、奨学金の借入額や返済実績、クレジットカードの支払い情報、携帯電話の分割払いの支払い情報、などがあります。
クレジットカードなどの支払いが遅れたことがあったりすると、この信用情報にその内容が登録され、〇〇会社で支払いが遅れたことがある人という情報もわかってしまいます。
銀行の場合は、全国銀行個人信用情報センターが、クレジットカードでのショッピングやキャッシング、消費者金融からの借り入れ、奨学金の借り入れ残高、自己破産の履歴、会社の役員の方の場合は不渡りを出したことがあればその情報など、が蓄積されています。
過去にどこかしらの金融機関での返済に遅れてしまったことがあったりする方には、「本当に住宅ローンをこの人に貸し付けてよいのか」、という点を厳しく審査される可能性が必然的に高くなります。
・与信枠の整理をしましょう
上記の個人信用情報には、繰り返しになりますが、キャッシング(現金を借り入れしている)情報も詳らかに登録されています。
クレジットカードだけでなく、携帯電話の分割払いやオートロック(自動車ローン)の情報も登録されています。
金融機関は年収のおおよそ4割程度が年間の返済額だとして融資の審査をしていることが多いため、上記のようなローンについて借入額が多い場合は、たとえば自動車ローンや携帯電話の残債分を繰り上げて返済したり、クレジットカードのキャッシング枠も0円にしてしまったりと現金を借り入れできる枠を減らすことも大切です。
昨今ではWEBサイトやスマートフォンのアプリから簡単に事前の審査に申し込むことができます。
申し込みから融資まで一度も店舗に行かなくてもよいネット銀行の住宅ローンも登場しています。もちろん、従来の金融機関の店舗に行って窓口で書面での申し込みによる方法もあります。
ローンの種類によってはWEBでの申し込みができない場合もありますので、事前に確認することが大切です。
金融機関によって異なりますが、ペアローン、変動と固定のミックス型、収入合算、土地を先に取得してから建築する請負契約を締結する場合などが多いです。
説明文が分かりにくいことも多いですので、もしわからない場合は直接問い合わせしてみるのがおすすめです。